就職活動のコツ

【漫画「銀のアンカー」3巻レビュー】3流大学でも就活で勝てる!セミナー、OB訪問の攻略法

「銀のアンカー」松本が3流大学の自分は自爆は覚悟の上と心に刻んでいる画像

漫画家・三田紀房先生が就職活動を舞台に描いた「銀のアンカー」。

【漫画「銀のアンカー」2巻レビュー】もう面接は怖くない!会社が採用で重視する基準と学生の誤解が丸わかりという記事では、

  1. 企業が求める人材
  2. 学生と企業の考え方の違い
  3. 面接のポイント
  4. 自己分析の注意点

など、自己理解・会社理解を深めるうえでのポイントを書きました。

まだ読んでない方は、ぜひ読んでくださいね!

さて、それでは第3巻のポイントを見ていきましょう!

銀のアンカー3巻から学ぶ、就職活動のポイント

日本におけるサラリーマンの気質は「切腹の文化」

「銀のアンカー3巻」日本は腹切りの文化であると白川が説明している画像引用:銀のアンカー第3巻
花田
花田
はぁ?今の日本で腹切りなんて関係ないじゃん

って思いますよね?

でも実際に社会に出て、いろんな会社の人と接してみると、結構、「ハラキリ文化」って当たっているなぁ、と思いました。

次の例えがすごくわかりやすいので、見てみましょう。

「銀のアンカー3巻」日本は腹切りの文化であるので、失敗を恐れることを説明している画像引用:銀のアンカー第3巻

「失敗→切腹」を今風にたとえると、

「失敗→解雇 / 降格 / 左遷 / 出世コースから外れる / 仕事できないフラグ」

といった感じでしょうか。

では、1回の失敗ですべて台なしになるのか?

これは失敗の重み(程度・内容)、頻度、社風によるので何とも言えませんが、

私たちサラリーマンの大半は、「失敗を恐れ、無茶をしなくなる性質」を持っています。

花田
花田
日本は転職しにくいし、会社で飯食ってくために、いらんことはせず生き残ろうと思っちゃうよね
佐護
佐護
あと、若いうちはアクティブでも家族ができたり、年を取るとディフェンシブになるパターンもあるしね。単純に、チャレンジ精神を退職まで維持することは難しいと思うよ

ちなみに、歴史のある大企業、銀行、公務員は、このディフェンシブな傾向が強いです。

それは、

  1. 古い慣習や派閥など、守るべき暗黙のルールが多い
  2. 部署や役職など、組織の上下関係が強烈
  3. 国民の金を預かる銀行、公的存在である役所は、「信用」で成り立っている(その信用は失敗で、すぐ壊れて、「不信」に変わる)

という面があるからでしょう。

では、あなたも会社に合わせて「無難に生きるスタンス」で就活をすればよいのか?

それは、まちがいです。

【漫画「銀のアンカー」2巻レビュー】もう面接は怖くない!会社が採用で重視する基準と学生の誤解が丸わかりでも伝えていますが、あなたが「こうありたい」と思う、自然な自分を大切にしてください。

この章で大切なことは、会社やそこで働く会社員が持つ影の面や性質を知っておこう、ということです。

会社の見えない面を知ろう
  1. 日本の会社は、失敗=責任という構図があり、「行動しない」という選択を取るサラリーマンも多くいる
  2. 「自由な社風」をPRしていたとしても、会社は基本的に「失敗が嫌い」である
  3. 花形部者や出世している人ほど、失敗への意識が高い(失敗を回避するための予防策や対応力が高いから、そういうポジションにいる

そして、この知識を面接で活かしましょう!

たとえば、

面接官
面接官
大学時代の活動(いつも意識していること・ピンチ・どう乗り切ったか)を教えてください

と聞かれたら、

ドラマチックにサクセスストーリーを話すというより、

活動をうまく回すためにどう意識していたか、うまく行かない場合の予防策も立てていたことなども含めて自分の行動を説明してみましょう。

たぶん面接官は、

面接官
面接官
この人は、最悪の事態も考えて行動しているんだな

と、うなずかせることができるでしょう。

企業セミナーは、パフォーマンス。雰囲気に飲まれるな!

「銀のアンカー3巻」雰囲気にのまれて、いい会社と思い込む田中とそれに気づく松本の画像引用:銀のアンカー第3巻

初めて企業セミナーに参加した田中は、もろに影響を受けて「この会社、楽しそう~」「もうこの会社でいいかも♡」と考えます。

その話を聞いた白川は、田中にこう言い放ちます。

「銀のアンカー3巻」セミナーは会社の社長の顔見せ興行と語る白川の画像引用:銀のアンカー第3巻

 

さて、あなたは実際に企業セミナーに参加したことは、ありますか?

私も就活時に10社ほど見ましたが、演出が派手だったり、フレンドリーだったりで、「なんかスゴイっ!!」って、舞い上がったものです。

佐護
佐護
大企業は映画みたいな「近未来のテクノロジー」や「グローバル感」、ベンチャーや中規模の会社は「やりがい」や「自由な社風」をアピールしていましたね

この雰囲気に飲まれてはダメだ、と白川は、次のように警告します。

「銀のアンカー3巻」セミナーのイメージで会社選択することは誤りであることを説明している画像引用:銀のアンカー第3巻

ちなみに、私もノリで活動していたかというと、

  1. よく考えたら、その会社の商品・サービスに興味がない
  2. その会社で働くイメージがわかない
  3. 志望動機が思いつかない

という理由で、実際は超厳選で活動していました (›´ω`‹ )ガンコ…

まず、いろんな業界を見ることは良いと思います。

でも、「セミナーは落ち着いて冷静に見る」ということを覚えておいてください!

銀のアンカー3巻から学ぶ、人事の思考

人事は、どうやって採用を決めているのでしょうか?

学生の時、私は「上手にしゃべれる人」「実績がすごい人(体育会・語学など)」が最終的に内定を勝ち取っていると思っていました。

「銀のアンカー」では、びっくりすることに人事側の視点を描いているので紹介します。

「銀のアンカー3巻」人事は役員に選んでもらうための一覧を作ることが仕事だと説明している画像引用:銀のアンカー第3巻

人事は採用の決裁権を持っていません。決定権は役員にあります。

だからこそ人事は、採用候補者を役員が見たとき、面接をしたときに、

役員
役員
なんでこんなやつを上げてるんだ!! 

と言われることだけは避けたいのです。

 

では、人事は役員に推薦していい学生をどうやって選ぶのか?

松菱地所(←三菱地所のことかと)の人事部長・小野寺は、次のように答えます。

「銀のアンカー3巻」おいしい鶏の育て方を説明している画像引用:銀のアンカー第3巻
「銀のアンカー3巻」有名大学からスポーツをやり、性格の良い学生を採用すると活躍する確率が高いことを説明している画像引用:銀のアンカー第3巻

有名大学でしっかり勉強して成績もよく、学生生活も充実していて人柄のよさそうな学生を確保しておけば間違いはない

伝統のある大企業で高学歴が多い理由は、この視点があるからです。

ちなみに、私も人事業務を経験していたので、傾向を書きますと、

ある会社の採用の視点
  1. 役員に推薦するうえで、ふさわしい人材を抽出する
  2. 高学歴で多面的に充実している学生は残したい
  3. 高学歴の大学だけでは似たような思考ばかりになるので、人数は少なめだが多様なランクの学生を取る
  4. 体育会は礼儀があり、指示に従うから重宝される。だが、体育会ばかりではバランスが悪いので、一定数は文化系ほか多様な分野から取る
  5. 在職者の年齢バランスや時代の流れをみて、男女の採用バランスも考慮する

という要素がありました。

佐護
佐護
「高学歴じゃないから」と弱気になるのは、もったいないです。
道は、ちゃんと残っています。勇気を出して、通ってみましょう!

銀のアンカー3巻から学ぶ、OB訪問のすすめ

「銀のアンカー3巻」OK訪問を始めようと説明する白川の画像引用:銀のアンカー第3巻

OB訪問と聞いて、あなたはどう思いましたか?

昔の私は、次に出てくる田中と同じことを考えていました。

「銀のアンカー3巻」OB訪問は気を遣うし、面倒くさいからしたくないと話す田中の画像引用:銀のアンカー第3巻

OB・OG訪問は、昔から『ニッパチの法則(またはパレートの法則)』が働いていると言われています。

つまり、意識の高い2割の学生がOB・OG訪問をするが、田中や私のように腰が重い8割の学生は動かないわけです。

実際、マイナビの2018年度就活生による統計調査でも同じような結果となっています。

OB訪問をしているのは全体の4分の1という円グラフの画像引用:マイナビ

では、OB・OG訪問はしなければいけないのか?

現実としては、しなくても内定にたどり着くことは可能です。

それは、実際に私がOB・OG訪問に頼らずに就職しているからです。

でも…、

もし私がタイムマシンで昔に戻れるなら、気になる会社を片っ端からOB・OG訪問します!

佐護
佐護
だって2割しかやってないことを経験できることは有利だからね

ということで、OB・OG訪問をすべき理由をまとめてみましょう。

OB・OG訪問をすべき理由
  1. 多数派の学生の逆をつける
  2. ネットの本当かウソかわからない情報ではなく、他社を含めてリアルな情報を収集できる(会社のウリ・課題・製品の情報・社風など)
  3. 会社の比較がしやすい
  4. 面接前に初対面との大人とのコミュニケーションの経験を積める
  5. 度胸がつく
  6. エントリーシートや面接対策をしてもらえることも
  7. 昼飯をおごってもらえるかも

 

さて、話を戻しまして、

OB訪問を避けていた田中ですが、白川の説教のおかげで動き出します。

「銀のアンカー」白川がOB訪問をしない田中に心身ともに動けとすごむ画像引用:銀のアンカー第3巻

社会人マナーを知らず、覇気もない田中は、最初、OBの渡辺(大日本生命に勤務)から、「なっていない」とダメ出し指導を受けます。

が、「すみません」と素直に謝って学ぶ姿勢が気に入られ、田中は渡辺にいろいろと教えてもらいます。

そして、1日の終わりに渡辺は、田中にこう言います。

「銀のアンカー3巻」OBにちょっと積極的になったことを田中が褒められているる画像

そして、田中も気づきます。

「銀のアンカー3巻」OB訪問は社会を知る入口と気づく田中の画像引用:銀のアンカー第3巻

OB訪問て 全く知らなかった  社会の扉を 開けていくことなんだな……

少しはOB・OG訪問をしてみようと思いましたか?

学生
学生
わかるんだけど、でもなー

そうですよね。

メリットはわかっても初対面の人と会うのは、しんどいですよね。

ということで、OB訪問をできなかった私が、当時取った方法を紹介します!

OB・OG訪問ができないなら、先輩のところへ行け!

私は夏休みを利用して、大学時代に尊敬していたクラブの先輩(地方に配属)のところへ3日間遊びに行きました。

佐護
佐護
もともと1泊の予定だったけど、一人暮らしの先輩が「えっ、もう帰るの?」っておっしゃるから、3泊になっただけですけどね  (*´з`)

で、どんな毎日を送っていたかというと、

タイムスケジュール
  1. 朝は先輩と起きて、「いってらっしゃい」と見送る
  2. 先輩の服を洗濯
  3. 昼は自由に観光やショッピング!
  4. 夜は先輩と飲み(先輩の同僚や他業界の仲間が加わる場合もあり)
  5. 先輩の家に帰ってから、飲みなおし

という感じです。主婦ですね。

でも、この体験、すごく良かったんです。

住み込みして良かったこと
  1. 社会人の生活パターンがわかる
  2. 業界・会社・職種のリアルな話が聞ける(私は営業の進め方や思考がよくわかった)
  3. 社会人の悩みを聞ける(一緒にいると、ポロっとでるんですよね)
  4. 初対面の社会人とコミュニケーション取る練習になった
佐護
佐護
住み込みは深く見れて理想だけど、会って話を聞くだけでもメリットあるので、ぜひ先輩に接触してみてください!!

銀のアンカー3巻の見どころ

「銀のアンカー3巻」三流大学の松本は、自爆は覚悟の上と考えている画像引用:銀のアンカー第3巻

飛び込み訪問で名門・松菱地所の人事部長と面会の機会をつかんだ3流大学の松本が、高学歴以外の採用枠をねらって、自分をプッシュする作戦に出た場面です。

 

3流大学・蒲田経済大学の松本は、居酒屋で店長をしている大学の先輩をみて、

「働いている…というより働かされている。こんな人生はいやだ」

と考えるようになります。

「銀のアンカー3巻」3流大学の松本が1流大学だけで採用枠が埋まらないことを知って、そこをねらうことを説明している画像引用:銀のアンカー第3巻

 

自分は3流大学でも1流の道に食い込みたい。

そう考えた松本は、飛び込みで松菱地所の小野寺(人事部長)に面会して、名刺をゲットします。

そして、ある日、松本は自分の採用枠をもぎ取るために、勝負に出ます。

「銀のアンカー」松本が「今から勝負に行く」と千夏に告げる画像引用:銀のアンカー第3巻

 

松菱地所の小野寺と面会した松本は、小野寺に採用の方針と3流大学の自分が採用される可能性を問います。

「銀のアンカー3巻」松菱地所の小野寺人事部長に面会する松本の画像引用:銀のアンカー第3巻

ここで小野寺は、

「3流大学の蒲田経済大学を推薦リストに載せられない」

ということを伝えます。

採用の道は…ない。

そう気づいた松本は、今度は開き直って、「それが松菱地所がお役所体質の殿様商売だと言われている理由ですね」と、本音をぶつけます。

「人事部長相手に喧嘩を売る気か?」と、すごむ小野寺。

最終的に、小野寺は「終わりだ。帰りたまえ」と打ち切りを告げたところ、

松本は、こう食い下がるのです。

「銀のアンカー3巻」松本が3流大学でも人間としてのプライドがあるから話を聞いてほしいと伝える画像引用:銀のアンカー第3巻
佐護
佐護
松本の度胸、しびれる~!

この場面、かっこいいんですが、1つ覚えておいてください。

あなたが就職活動をしているとき、理不尽に感じることが起こるかもしれません。

松本は自爆覚悟で会社に喧嘩を売るような発言をしましたが、

キレてはいけません。

そして、悔しいけれど、理不尽な対応に落ち込まないでください。

会社はあなたの常識ではなく、会社の常識であなたが会社に合うかを選んでいるだけです

まっすぐに受け止めていると、心が疲れてしまいます。

ぜひ、このことを心に言い聞かせて、選考に臨んでください。

そして、心の中では松本の這い上がるマインドを持っていただけたら、と思います。

松本というエネルギーをビンビン感じる3巻の感想でした。